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マインドフルネスは仏教では8段階のうちの一つでしかない!?

 

 正しいマインドフルネスは仏教の瞑想と考えてよいです。しかし、本家本元の仏教では、瞑想とは修行の8段階のうちの1つでしかないことは、知っていましたか?

 

 こういうと、びっくりする人もいます。

 

 それはそうですよね。例えば全8回の連続テレビドラマを考えてみてください。

そのうち第7話だけ面白そうだから!という理由でたまたま見たとしましょう。もちろん、ラストは見逃して見ません。それ以上に、第7話を完全に楽しむための第一話の発端から、伏線が展開される途中の6話までは見ていないのです。

 

 これで、そのドラマを全部楽しんだ。味わい尽くした。そのドラマって「すごいんだよ!」と語る資格がある訳ありません。

 

 そうです。実はこれが今ブームになっているマインドフルネスの状態なのです。

 

マインドフルネスは仏教では8段階のうちの一つでしかない!?

 

 仏教の修行では下記の8段階を行います。

 

①正見(正しい見解)
②正思惟(正しい決意)
③正語(正しい言葉)
④正業(正しい行為)
⑤正命 (正しい生活)
正精進(正しい努力)
⑦正念(正しい思念) ←これがマインドフルネスだよ!(^~^)
⑧正定(正しい悟りへの道)

 

 この7番目が瞑想です。

 

 それぞれ見てください。どれもほんとうの意味で心身ともにリラックスするためには必要そうな事柄ですよね。

 

 さっきは連続テレビドラマを例にしましたが、これをスピポーツを例にしてもいいです。7が試合だとすると1-6までは試合に出るまでに必要な練習みたいなものです。

 

 いくら現代人が忙しいからと言って、練習を全くしないで草野球の試合に出たり、テニスの大会に申し込んでも、ボロボロの結果しか出ないのは当たり前ですね。

 

 それと同じで、いくら現代人が忙しいからと言って、正しい準備もせずに目をつぶって座っているだけで、心身ともにリラックスすることができるようにはならないのでした。

 

マインドフルネスで効果を出すには八正道の理解と実践が必要

今の自分に集中しよう」「過去も俗世も手放そう」「一切の苦を滅しよう」としてもうまくいかない!という人は多いと思うのですが、それは、いきなり7番目をやっているからです。

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多くのマインドフルネス本、講習会はいきなり7番目からやらせるので失敗

 何でもお手軽にっていうのは、忙しい現代人にとってしょうがないことではあるのですが、あまりにも省略しすぎていたわけですね。

 と言っても、仏教修行だからマインドフルネスの前段階をやるのに何年も修行するとか想像する人もいたかも知れませんが、そんなことありません。

 考え方を勉強するだけでいいので、すぐ終わります。

 一旦理解したら、それをマインドフルネスやる前に思い出して心を整えるという準備をするだけで、わずか数分で済みます。このわずか数分の事前準備をやってないからうまくいかなかったのです。

 ミャンマーとかの本場のマインドフルネスだと、こういうのが前提となってやってくれるので、みんなうまくいくというわけでした。

 とほほ( U_U)。

 日本では無駄にマインドフルネスをやって、自分には合わない……ともったいない諦め方をしている人がかなりいるような感じですよね。もったいないです。

 

 ぜひ、八正道についてマインドフルネス瞑想をやる前に理解を深めましょう。

 

 参考図書を上げておきます。

 

 このブログでも八正道についての正しく本質的な記事を準備していますので、楽しみにお待ち下さい。